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【インタビュー第5回】滋賀県守山 アズールブルー 佐々木祐哉さん

2022年08月03日

wine shop AZURE BLUE

アズールブルー

滋賀県守山市守山2-10 
Tel:077-598-6418 電話注文・相談

インスタサブスク 

京都駅から38分・大阪駅から75分・名古屋駅から90分

実世界と夢の中を自由に行き来できる酒飲みにとっては無に等しい時間で訪問できる


滋賀県守山にあるナチュールワインのお店です。京都や大阪からでも電車で来れる場所。

店内にワインがひしめく中には天穏も置いてあります。

その理由を佐々木さんにお聞きしてきました(杜氏・小島)。



佐々木さんとはじめてお会いしたのは蔵見学に来られたときですね。

その時は開業3年目で、京都で店を出されたプンテの曽田さんとご一緒でしたね。


滋賀守山でワインショップを開業される経緯はどのようなものだったんですか?

最初は京都のエーデルヴァインさん(こちらも天穏取扱店)にいらっしゃったんですよね。


「佐々木:はい、設立の次の年から約10年ほどいました。」


「エーデルヴァインでいろんなご縁を頂いて、こういうナチュールワインや、その美味しさをシェアできる仲間がたくさんできましたね。」

「ずっと自分で商売をしたかったので、この守山の物件が見つかった時に独立を決めました。蔵に伺ったのはそのタイミングですね。」


「その1週間前にエーデルヴァイン代表の江上さんや同じ滋賀・松の司の石田杜氏が天穏に見学に来ていたと聞いて驚いたのを覚えています。」


佐々木さんとプンテ曽田さんがすごく盛り上がっていたのを覚えています。

punteggiatura プンテッジャトゥーラ 曽田さん

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朝から夜までのバール形態でコーヒー、エスプレッソ、ワイン、天穏も飲める。



「アズールブルーは古民家を改装をして、ワインを置くだけでなく、ワインを飲める共有スペースも作っています。

ワインを囲む楽しさ、ホームパーティーにワインがある空間を体感できる場所にしたいと思っています。」


壁には藍染めされた和紙、テーブルはオリジナルで佐々木さんの好きなワインたちのコルクや瓶が埋め込まれている。

これからアズールブルーで飲まれるワインとその共有の痕跡はこのテーブルが記憶していく。



アズールブルーはワインショップですが、天穏は日本酒です。

ワインショップで天穏を扱うのはどういった理由からですか?



「僕のもともとのスタートはバーテンダーだったんです。」

「でもいつからかジンなどのスピリッツが工業的に感じたり、生産者が造ったものをカクテル等で混ぜることに違和感を感じはじめて、そこからワインをやるようになりました。」

「そのなかで日本酒も知ってみたいということで色々と日本酒を飲んでいたところで天穏に出会いました。」



「2019年に天穏の齋香29BYを飲んだとき衝撃を受けました。僕の好きなワインとおんなじ入り方、呑み口がそこにはあって、体にスっーと入ってきた。ワインと同じ感覚でとても美味しかった。」

「僕のワインセラーに天穏が入っていても全く違和感がない。ワインと天穏を区別する必要がない。日本酒とか関係なく、僕の好きな液体がここにあると思いました。体に取り入れたい味でした。」


日本酒を置くための天穏ではなく、液体として天穏の良さを感じていただいたんですね。


「はい、天穏は自分が飲みたいもの、自分の体に合うもの、自分のセラーに入れたいものでした。」


「ワインの生産者で衝撃を受けた人が3人いるんですけど、その時と同じ感覚を30代で、まさか日本酒で感じることになるとは思いませんでした。」

私(小島)は普段から「日本酒から日本の酒へ」とか「日本人だけではなく全生命体が歓喜するの酒へ」とか大げさなことを言ってるので、日本酒やワインといった酒類を越えて同様に感じていただけるのは嬉しいです。

日本酒もワインも後になって言葉として分類されただけで、日本酒もワインも本質は同じお酒です。
人が酒を飲むということの目的は同じもののはずですね。

それを具体に落とし込んで酒造りをするようになって、天穏を扱ってくださるワインショップが増えてきました。

天穏はワインと日本酒の分類を越えられた気がします。

天穏の理解もワインとの相互関係でより深まるものになってきていると思います。

ワインプラザ・マルマタ

最近もナチュールワインの先駆者、名古屋のワインプラザマルマタの鬼頭さんに無窮天穏のSAGAや水母を飲んでいただいたんですが「日本酒でこんな表現…ついにそんな時代が来たんですね」って言っていただいて、とても嬉しかったです。


「鬼頭さんはすごい人ですもんね、今でも会うと緊張します。フランスのワイン生産者の中でも鬼頭さんは有名ですね。ワインを本当に大事そうに扱ってて、愛のある手でワインを触っていたり、まだまだ吸収したいことがたくさんあります。」


アズールブルーは22年7月末に改装を終え、ワインショップに加えてワインが飲める共有スペースもできたそうです。

佐々木さんはワインそして天穏を仲間と楽しく「共有」できる空間を目指してワインショップを営んでいます。

とても優しいお兄さんなので、ぜひ会いに行って見てください。

一緒にワインを飲んだり電話でもワインを選んでもらってください。

佐々木さん、ありがとうございました!


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