Ｒ３ＢＹ　ひやおろし　純米生詰原酒　

＃Concept

【Ｒ３ＢＹ】ひやおろし　純米生詰原酒　山田錦６０％　

生もと純米吟醸 タンク貯蔵からの生詰め
 
 
 
 
令和３年度醸造のひやおろしです。生もと６０％の無窮天穏スペックですが、原酒不足のため無窮はお休みで、今回は天穏 ひやおろしとしてリリースします。
 

 
この酒はR３BYの序盤に造った山田錦６０の生もとで搾ってから約５～６ヶ月タンクで熟成していました。最近の純米酒白ラベルの生酛ブレンドや来月の無窮天穏 縁起にもブレンドされています。

 
製造は１１月に生もとで酒母立て、１２月に仕込みということで、この酒はＲ３ＢＹ序盤の造りでした。例年、造り序盤の生もと無添加には気温の関係で甘酒様の甘香が付きやすくこの酒にも同様の特徴が出ていました。(28～30BYの天穏無窮や齋香にあった香り)
 
 
 
安心する良い香りですが薫香(4vg)とともにあり、特徴的なので最近は回避してきました。しかし3BYの溶ける米質により、久しぶりにこの甘香が強くでるこの酒が出現。
以前とは違い4vgはあまり無く、グローブや出麹室改造の好影響で良い香りに昇華されていました。
この香りとこの酒はひやおろしに合うだろうなと思い、早い段階で大きめのタンクにワザと端桶で火当てして熟成を早めるように約８ヶ月間タンク熟成させておきました。
 
 
もっとエステリーで芳醇芳香な含み香が乗れば最高だったのですが、今季の米の純米酒寄りの酒造りでは最高の無窮ひやおろしは実現できませんでした。無窮の高次元な部分には届かなかった印象ですが、普通に高クオリティな天穏生もと純米ひやおろしという感じで、生もと純米と無窮の間のような印象でした。
 
 
 
 
通常の天穏ラインでも十分なクオリティであることは信用いただけていると思いますが、水もと等で無窮系のハードルが上がっていますね。無窮ひやおろしは来季に期待をお願いします。

 

#Tasting

 
香・・・熟成感と麹や穀物系の香ばしい香りと乳酸が混ざる、エステルもあり、それらが混ざり、落ち着いている穏やかな香り
 
 
 
味・・・きれい、なめらか、イソアミル(バナナ)、麹の甘酒の甘さ、少し重さ、熟成感、うすく苦渋　高アルコールと米が溶けた重さが少しあるが、導入の滑らかさ、中盤の旨味、後半の軽い苦渋が輪郭をつくり、全体的にとてもまとまりがある。例年よりも芳香は少なく、その分、味わいの方に熟感があり枯れ感もある純米酒寄りのひやおろし。

#Information

生酛造り

無濾過

酵母　無添加

日本酒　+１

生詰原酒

瓶詰日　2022.08

15℃以下瓶貯蔵