R4BY 生もと純米酒
#Concept
【R4BY】生もと純米酒
リニューアルで酒米が改良雄町70%から麹:五百/掛:つや姫70%に変更になりました。
酒米変更の理由としては、天雲と生もと純米の両方の在庫確保と、天雲と従来の生もと改良雄町の違いがなくなってきたことが大きな理由です。
従来の生もと純米は改良雄町70%で吟醸造りというオーバースペックの造りをずっと行ってきました。そこから天雲が派生したことで、生もと純米改良雄町でやってきたコンセプトは天雲に移され、生もと純米は従来の目標を達成したと思います。
そして今、蔵全体の在庫がなくなり、好適米がなくなったことで、生もと純米には新たな使命が必要となりました。
それは飯米で高品質な純米酒を目指すことです。
好適米が増えない、農家が増えない、自社で米を作れない。だからといって県外の米を大量に買って酒を造って地酒と胸を張って言えるのだろうか。
白ラベルや上撰も同様に、飯米で高品質な酒を造る知見を蓄積していくことが大事なのではないか。この先、国内外で色々な人が酒を造れるようになった時に酒蔵はどうなるだろう。日本の自力が落ちてきた時、好適米でなければいい酒が造れないと考えることの弊害も大きいのではないか。そんな事が頭をめぐりました。
設備や道具で解決できないなら技術で解決する。それは私の製造者としての処世術であり実践してきたことです。
山陰吟醸や生もとの経験は飯米での酒造りでも生きるはず。好適米でなければといい酒ができないと言う前に、飯米でトライしてみようと新たに目標を設置しました。
酒米が、好適米がと言い始めたのは長い歴史を見れば最近の話です。酒はもともと米であれば良いし、雑穀やイモが入っていたし、穀物の前は果実や蜂蜜から造られました。
大事なことは道具ではなく酒造りの精神性です。
原料としてはダウングレードです。しかし技術と精神性やコンセプトで納得していただけるように酒造りをやっていきますので、よろしくお願いいたします。
#Tasting
香:淡い米麹の香り、イソアミル、木香があるがほぼ低く香りはあまりない。
味:綺麗、酸がしっかりあるが柔らかい、キレ、シャープ、柑橘系と乳酸の合わさった酸と味、旨味もしっかりしている、伸びていきそう。現在は酸味が特徴。これも水もと由来か。
旨味もあり潜在能力がある。時間が経って旨味増、酸味丸くなって融合すればとても良い純米酒。常温、燗でずっと飲める。
#Information
原材料名 | 米・米こうじ |
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原料米 | 五百万石・つや姫 |
アルコール | 14.8度 |
精米歩合 | 70% |