さいめ
無窮天穏 天頂 生酛純米大吟醸 山田錦
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#Concept

【R1BY】

天頂が年度切り替えです。このスペックはSAGAが出る前のフラッグシップということで、造りの内容もかなり高次元で安定した物が出来る状況が続いています。
1BYは米の質にかなり苦労して早生品種は麹作りがなかなかうまくいきませんでしたが、この山田錦の天頂の少し前からは解決策が見つかりいいものが出来たと記憶しています。
おそらく米の影響からか30BYよりも余韻が短くなっています。その分、手前の味わいが強くてキャッチーな部分が多いので、好意的に捉える方が多いのではないかと思っています。醪での米の溶ける速さが年々早くなってきており山陰吟醸造りには厳しい米質が続いています。しかし早溶けすると味のピークは早くなるので現代での受け、キャッチーさは良くなるかもしれませんね。

 

【設計思想】

天頂30BYより

吟醸と生酛は清めることと生み出すこと。祈り、願うこととで授かり生まれること。それは人間の原始的な営みをであり、それを自然と呼び、それを形にしたものが酒なのだと思います。

日本酒の形とは、清めることと生み出すこと。それを感じたときに人は歓喜し満たされ、穏やかな心に向かっていけるのではないかと思います。酒を造り、飲むことの意味がわかりました。

29BYではかなりの反響をいただきましたが更なる進化を目指し原酒一火となりました。アルコールの高さによる弊害も解決しており、度数を感じさせず高アルコールの恩恵を受けられ、 清らかさと生命感あふれる酒になったのではないかと思います。現在、天頂はいままでの集大成という事で、今回の齋香や前回の齋蔵・やまざくらの考えを全て凝縮した一本です。

ゆっくり口に含みゆっくり飲んで少しずつ多くを感じていただければと思います。

天頂H30BYのページ

 

 

 

#Tasting

香り…白桃、甘い麹、和三盆、バニラのような温かい香り、ミルキーキャンディー。その先に吟香、エステル、マスカット。天穏独特の匂い。

味…絶妙な甘と酸のバランスを持ったきめ細かい粒子がなめらかに舌を通る。生もとの乳酸と麹の味わいが混ざって最上のミルクキャンディーのように感じる。舌の当たる部分によっていくらでも変化する味わい。味わいの要素が多いのにバランスが保たれている、自らが感じたい味わいを探せば必ずどこかに存在するかのよう。

余韻…例年よりも強く長くはない。1BYの米質を感じる。最初は渋味と苦味を感じ、その先にノージングで捉えた香りが戻ってくる。

 

吟醸、生もと、原酒、大吟といった特徴よりもトータルバランスの高い酒。どれでも有り、どれでもない中庸を感じる酒。比較をやめ、この酒だけと対話をすれば理解できると思います。冷から常温に戻った時の味わいがものすごく伸びる。大きいグラスで、多めに入れて、長く味わってほしい酒。

 

飲む人がどこに立っているか、どこに属しているかでこの酒は変わるでしょう。

 

テイスティング 杜氏 小島

#Information

原材料名 米・米こうじ
原料米 山田錦
アルコール
精米歩合 50%