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#Concept

【R3BY】 無窮天穏 水母(くらげ) そやし水もと純米吟醸

身体と水の境がない 私も名前も言葉もない
なにもない私は悠久の安らぎを漂う心地を知っている

山陰吟醸造り、それは人間が積み重ねてきた酒造り。
そやし水もと、それは水の中での自然の営みに任せる酒造り。

人間醸造と自然醸造の極地に近しいこの2つの概念を、私の手によって意図的に衝突させる。するとそこには人間であり、自然であり、どちらでもなく、どちらでもあるという人と自然を内包した新たな存在が誕生します。

異なる2つの概念を衝突させて意図的に矛盾をつくり、そこに縁を起こして新たな存在を産み出すいうこの手法は、意図的に奇跡(神)を起こす儀礼、すなわち縁起(えんぎ)として、古代の人々に利用されてきました(詳しくは秋にリリース予定の無窮天穏 縁起の際に)。

杜氏初年度の27BYで、山陰吟醸造りと生もと造りをかけ合わせ、御神酒を造ろうとした頃から7年が経ち、山陰吟醸はより高度に、生もとはよりアナロジーを増したそやし水もととなり、人間醸造、自然醸造それぞれの概念は一段と深まりました。

山陰吟醸とそやし水もと。この深く大きくなったそれぞれ相反する概念をムスんで縁を起こすとどうなるか。

無窮天穏 水母は「御神酒」「営み」に続く、新たなキーワード「縁起」によって造られた新たな酒、縁起的醸造法の新酒です。出雲の蔵、御神酒を造る出雲杜氏がムス匕(産霊)と縁起による本当の意味での縁結びを行うことはなかなか理にかなっていて良い気がします。

縁起的醸造法のゴールは、どちらでもあり、どちらでもない。なにもないのに、どれでもある。それは人類が求めてやまない悠久の詩になる可能性を秘めた酒だと思います。水母はそんなすべての物事に境界線のない世界をイメージして命名とラベル意匠をしました。

今後は製品を造りながら上の製品では縁起を求めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

#Tasting

#Information

原材料名 米・米こうじ
原料米 奥出雲佐香錦
アルコール 14.1度
精米歩合 60%

身体と水の境がない 私も名前も言葉もない
なにもない私は悠久の安らぎを漂う心地を知っている(裏ラベルより)

人と自然の境界線

私とあなたの境界線

過去と現在の未来の境界線

冷と燗、新酒と熟成、伝統と革新

日本酒の中の境界線も

身体と水の境界線も

すべての距離を曖昧にして

水母のようにただ漂うことができたなら

あ