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#Concept

【R3BY】無窮天穏SAGA2 生酛純米大吟醸 中垂れ原酒 悠久の詩 醸造家:小島達也

 

1BYのSAGAは長崎杜氏と坂本杜氏の山陰吟醸の血にわたしの持っていた生もとと山廃の血を入れたことで大きな血流を生み出し、過去と現在をつなげて更に先へと血を流そうと試みた酒でした。自分としても納得のできる酒となり、意味のある事ができたと思います。

 

今回のわたしのSAGA2は杜氏しての血統と、個人としての血統を入れたつもりです。

自身の話になりますが、わたしは30BYの終わりに父の病気の再発と数年先に訪れさせるであろう別れを知らされました。

そのため、わたしは結婚を決めて、酒造期でもいつでも実家の愛知に帰れるように1BY以降は作業の多くを蔵人に任せるようになりました。

それ以降は監督のような立場で酒造りと関わることにしていました。

 

そして父は3BYがはじまったばかりのわたしの誕生日に亡くなり、3BYの終わりである甑倒しの日に子供が生まれました。

師匠たちとの別れ、父との別れ、子供の誕生、わたしに大きな感動と悲しみを与えてくれるものはやはりサーガから生まれたものでした。

 

そんな状況下の3BYの1月に造ったこの酒には、わたしの血への想いが込められています。

悠久の詩という名の通り、はじまりも終わりもない、永遠に流れるサーガの詩をイメージして造りました。

飲み始めと飲み終わりがないように、20年後も40年後も老ねないように、麹や醪を造りました。

 

人間は五感による確実な入力情報から特定の感情を呼び起こす脳内ニューロンネットワークによるアナロジーをもっています。

視覚では青は冷静、赤は興奮。聴覚で悲しいメロディ、明るいメロディ、味覚でも糖は欲望を、アミノ酸は安らぎをもたらす効果が予測されるように、五感からの入力の組み合わせで意図的に感情を変化させることが可能です。

入力の強弱とそこからの想像力には個々のさがありますが、日本酒でもアナロジーを活用して情緒を表現することは可能だろうと思います。

SAGA2の味わい、視覚、言葉、情報から、この酒が悠久を類推させるものであるならば、とても嬉しく思います。

今回は類推を強めるためにラベルの絵も制作してみました。

このあたりの考えはわたしのイトナミコラムを参照してみてください。

 

詳しいコンセプトは無窮天穏SAGAページへ

 

 

#Tasting

#Information

原材料名 米、米こうじ
原料米 奥出雲産佐香錦100%
アルコール 17.5度
精米歩合 50%